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変化を阻害するメカニズム

ある時、こうしたい・こうなりたい・変わりたい、と思った。そのために目標を決めた。目標に到達できるように計画も組んだ。やる気もある。でも、いざやるとなると行動に移せない。1年経ち、振り返ると「そんなこともあったっけな……」。

このような経験をしたことはありませんか。

なぜ、人は必要だとわかっていても目標や計画通りに実行できないのか。人間や組織が変化する時には、変化を阻害するメカニズムが働きます。

前提

まず、前提となる考え方は2つです。

1つめは、『人は清廉潔白ではない』という考え方です。人には必ずと言っていいほど、『本音と建前』があります。

2つめは、『人は思っている以上に、自分のこと・自分を取り巻く世界のことを分かっていない』という考え方です。私自身もそうなのですが、思っている以上に自分のことを分かっていない。世の中のことも思っている以上に分かっていない。しかし、自分では分かっている気になっている。

これら2つの前提を踏まえた上で、行動や変化を阻害する要因を見ていきます。

阻害要因①:裏の目的の存在

1つ目の阻害要因は『裏の目的の存在』です。前提となる考え方の1つめであった、人には『本音と建前』があるという部分です。目標や計画などに見える形として表れるのは、基本的に『表の目的』だけです。しかし、人には『裏の目的』が存在することが多いです。人の”やりたいこと”、”やるべきこと”の中に一部、やりたくない事が含まれているのです。

例えば、新規事業をやると決まり、プロジェクトリーダーに任命されました。目標や計画には新規事業の成功に向けた表の目的がありますが、一方で裏の目的として、メンバーに嫌われたくない・リスクを取りたくない・社内の評価者に良い評価をもらいたい、などがあるとします。

この際に、メンバーに嫌われたくない・リスクを取りたくない・いい評価をもらいたい、といった裏の目的の存在が表の目的の達成のための行動を制限することが想定されます。例えば、大胆な施策を選択できない、成功の為の行動より失敗に備えた根回し活動を優先してしまう、などのように。

『表の目的』と『裏の目的』が行動を起こす際に相反し、二の足を踏み思うように進めることができなくなる、本来必要ない行動に躍起になる、といったことが起こってしまいます。

阻害要因②:固定観念の存在

2つ目の阻害要因は『固定観念の存在』です。人はそれぞれ固定観念を持っています。これが行動や変化の邪魔をします。

例えば、「新規事業はすぐには効果はでない、長い年月の苦労と我慢を乗り越えた末にやっと芽が出る程度だ」「新規事業のほとんどは失敗する」「成功のためには苦労や我慢が必要だ」などです。

こういった個人の固定観念が、科学的に根拠があり100%正しいものであればいいのですが、そのほとんどはバイアスが掛かりまくった”単なる思い込み”です。

世の中のこと、自分のことでさえよく分かっていない個人の固定観念によって、始まる前から行動が制限されるのです。

実際にやってもいないのに、「これはこうだから、やらない方がいい」「それはああだから、やっても無駄になりそう」と御託を並べ行動しないのが、まさに固定観念の存在で行動を起こせない代表です。

なぜ繰り返すのか

前述の大きく2つの阻害要因によって、行動や変化を起こせない状態を繰り返してしまう原因の1つに、自分の中にある『裏の目的』『固定観念』の2つの阻害要因の存在に気づいていないことが考えられます。

“また、できなかった”という事実は把握しているものの、”なぜ、できなかったのか”という真因(本当の原因)には気づいていないからです。

対処法

では、どのように対処すればいいのか。その方法は、

『とにかく紙に書き出す』

ことです。書き出すことで自分の気づいていない裏の目的や固定観念を知るきっかけとなります。

過去のやりたかった事・やるべきだった事について、できなかった事実に関しては、振り返って裏の目的と固定観念を書き出してみる。その中で何が行動や変化の邪魔をしたのかを明らかにする。

これからやりたい事・やるべき事の裏の目的と固定観念について書き出してみる。

これだけで、以前とは見え方や考え方が変わります。

特に、これからやりたい事・やるべき事の目標を決めて計画をする際は、先に自分のやりたくない事・辞めたい事を書き出してみてください。その上で裏の目的や固定観念を書き出し、最後に目標や計画を立てます。その後の取り組みやすさが、かなり変わってくるはずです。

まとめ

今回は、行動や変化を阻害する要因『裏の目的』と『固定観念』に触れ、その上でどうするべきかについてまとめてみました。

自分のやりたい事ややるべき事が行動に移せない、企業のやりたい事ややるべき事が進まない、という方は、是非参考にしてみてください。

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